『良い製品』とは、『過剰な付加機能』で飾られたものではなく『製品本来の目的を達することが出来る創意工夫の結果が形を成したもの』であると思います。

 

 日本は古来から、そうした製品作りに励んできました。
 伝統工芸品、美術品、建築物から、現代の工業製品、手仕事による製品作りに至るまで、微細なところに手を抜かない。妥協はしない。徹底的に作り込む。

 

 こうしたスピリッツが反映された製品は『made in Japan』として、世界に認められるようになりました。
 繊細でありながら故障が少ない工業製品。見て飽きることない美術品や建築や工芸品。使いやすい食器や、心地よい衣服や、使い勝手の良い嗜好品。まだまだ挙げればきりがないでしょう。

 

 『ものづくり立国である日本』
 それを私たち日本人は、もっと誇りを持って見直すべきだと考えます。
 危惧していることもあります。
 ものづくりの現場、職場で、若い人材が、枯渇しつつあるのではないかという危惧です。

 

 伝統の技術、最新の工業技術、新しい技術や技能の開拓。それを受け継ぎ、発展させていくのは次世代を担う、若い人たちでしょう。
 人材が枯渇しては、ものづくり立国である日本が揺らぎかねません。

 

 次世代にバトンを渡すことなく、ただ衰退してしまうばかりなのでしょうか。
 このサイトでは、次世代を担う若い人たちに、日本のものづくりの神髄を知っていただき、積極的に「職人」という言葉に代表される、ものづくりのエキスパートへの道を進んでいっていただきたいという思いも伝えていきたいと考えています。

 

 工業製品に限られた話ではありませんが、日本のものづくりを支えているのは、多くの中小企業です。完成品の前段階での部品、塗料、木製品、革製品、ときには金型を手がけています。
 こうしたパーツを作る段階から『made in Japan』のスピリッツと技術は発揮されています。
 緻密な精度に妥協のないパーツ。それを実現させるための職人の切磋琢磨。

 

 『made in Japan』を支えることができる職人技は、世界に広げることも可能です。
 世界各国には、現状よりもさらに進化発展した製品を作りたいと考えている、個人や企業があるでしょう。

 

 このサイトでは世界に向けて、日本の職人を、また『made in Japan』を紹介して参ります。日本のものづくりと、世界との架け橋に寄与できるなら、こんなにうれしいことはありません。そうした商機を生み出せるなら、我々にとっての喜びとなり、このサイトを運営する意義につながると考えています。

 

 どうか、このサイトで『made in Japan』を知ってください。
 このサイトで、職人を知ってください。

 

 ジャンルは問わず『職人』と呼ばれる職業に従事をしていただく雇用開発と、このサイトで紹介する職人たちの技能と、まだまだ知られざる『made in Japan』を皆様に知っていただくことが、『職-人』で実現できるなら、これほど嬉しいことはありません。

 

一般財団法人雇用開発センター 代表理事 井上英紀