服飾のコンサルタント職人 鵜飼孝次


 
ファッションのタイプは、男性の場合には5つのグループに大別される。
女性の場合には6つのグループに大別される。
男性のファッションタイプを紹介しよう。
 
○ドラマチック
ビジネススーツを巧く着こなす。背が高くスリムな体型に多い。顔は角張っている人に多い。シャープでフォーマルな雰囲気。威厳が感じられる。
(クラークゲーブル/ショーンコネリー/シルベスタスタローン/松本幸四郎/高嶋政宏/渡辺謙)
 
○ナチュラル
堅苦しいスタイルよりもジャケット&パンツが似合う。大柄な体型に多い。顔はあごがしっかりしている。スーツならスリーピースよりツーピースのナチュラルショルダーが似合う。スポーティでチャーミングな雰囲気を持っている。
(クリントイーストウッド/ハリソンフォード/ロバートレッドフォード/加山雄三/中村雅俊/松井秀喜)
 
○クラシック
ビジネススーツがよく似合う。中肉中背な体型に多い。顔はやや面長。伝統を重んじる古風な雰囲気。エレガントな人が多い。
(アランドロン/ケーリーグラント/ケビンコスナー/トムクルーズ/中井貴一/神田正輝/東山紀之)
 
○ハイファッション
個性的で華やかなファッションが似合う。小柄で筋肉質な体型に多い。顔は小さく締まっている。キュートないたずらっ子で活動的な雰囲気を持っている。
(フランクシナトラ/ミッキーローク/マイケル・ジャクソン/マイケルJフォックス/緒形拳/織田裕二/イチロー)
 
○ロマンティック
イタリアンのスーツが似合う。中背でプロポーションが整っている体型に多い。顔は丸みがあるがすっきりしている。貴族的で甘い雰囲気。花束を持っても絵になる。
(ウォーレンビーティ/リチャードギア/ジョントラボルタ/レオナルドデュカプリオ/田村正和/吉田栄作/福山雅治)
 
女性のファッションタイプには、これに「エレガント」タイプが加わる。
 
鵜飼孝次は、お客に似合う色彩群を見極めた後に、応接テーブルをはさんで、そのお客と歓談する。
ファッションタイプを探るためだ。
 
対面、面談&チェック諸々
対面、面談&チェック諸々
対面、面談&チェック諸々
 
「体型ががっちりと大柄であごがしっかりしているからといって、外見だけでナチュラルタイプとは決められないのですよ。話し方や仕草が柔らかくロマンチックタイプを人格の内側に秘めている人もいます」
 
5つのタイプに決め込むのではなく、その中庸にお客のファッションタイプを見つけることもあるという。ナチュラル兼ロマンチックだったり、ドラマチック兼クラシックだったりもする。
 
「職業も大切な要素です。ハイファッションのタイプだからといって、公務員を仕事にしている人に、華やかなファッションを無理強いはできませんからね」
 
魅力的に見える色彩群、ファッションタイプ。そこに話し方や仕草の癖、性格、職業という要素を加味しながら、鵜飼孝次は、そのお客にベストマッチする服飾を頭の中にイメージしていく。
 
色彩群の分析と面談にたっぷりと時間を割いて、それから採寸に入る。
 
今回のお客は、桜花出版の『ランドローバーライフ』『ジープライフ』の編集長を務める吉野健一である。吉野健一はクルーザーの船長だった。海の男である。常に日焼けしている。白髪の交じった髪の毛をポニーテールに束ねている。Tシャツに短パンにビーチサンダル。暮らす土地を転々と変えても、必ず海のそばを選んできた。強面の容姿のせいで、殺し屋に間違えられたこともある。
 
実際の色ををあてる
実際の色ををあてる
実際の色ををあてる
 
一見すると粗暴に見える。雰囲気はワイルドで、アウトドア派だ。
しかし話してみると、素朴で知的で誠実な人柄だと分かる。
 
そんな吉野健一が、鵜飼孝次の職人技で、どのようなファッションスタイルに変身するのか、それは第3話で語り続けることにしよう。
 


 
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